コアトレーニングやストレッチを取り入れたトレーニングなど、ピラティスに限らず、最近では、身近でたくさん聞かれる言葉になってきました。
では、ピラティスと、他のトレーニングとの違いについてです。
筋肉を鍛えるということで、「筋トレ」とひとくくりにされがちですが、
大きく違うのは、
神経系から運動機能に働きかけるという点です。
神経系というのは、
痛みなどもそうですが、触れている感触や、伸ばしている感触
それらが、ちゃんと機能しているかを確認しつつ
エクササイズを通じて、運動機能に伝達させていくのです。
言葉で言うと、とても難しいことをしているような感じですが
トレーニングの回数や、見た目のダイナミックさにとらわれず
最終的に、それぞれの部位の
習慣化している癖を取り除き、
ニュートラルで個々の自然な状態に戻していく作業をするということです。
もともと、ピラティスは、リハビリから始まったものですので
考えながら、体に働きかける、脳トレとも言えます。
また、呼吸法を使うことにより、
内臓や骨に近い深層筋を、機能的に動かしていくのもポイントです。
それらを、機能改善と呼び、機能改善されることにより、
例えば、転倒予防で言うと、
転んだ時に、手がさっと出るように、転ばないように踏ん張る力がつくように
というのはもちろん
転びそうな段差を察知する、このくらい力を使えば踏ん張れる、などの
判断がつく。
それをスポーツで例えるなら、
このくらいの力と角度を使えば、このくらいで飛ぶ
など、つまりは判断力とそれに対応する体を作れるということになります。